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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻10号

2005年10月発行

文献概要

臨床報告

アトピー性皮膚炎に伴う網膜剝離に対する硝子体手術の手術成績

著者: 広瀬育隆1 櫻井真彦1 村上仁司1 佐藤浩介1 高瀬正郎1 村田茂之2 井上治郎3

所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター眼科 2東京大学医学部眼科学教室 3医療法人社団済安堂井上眼科病院

ページ範囲:P.1785 - P.1790

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アトピー性皮膚炎に伴う網膜剝離26例28眼に対して硝子体手術を行った。年齢は15~35歳,平均24.1歳であり,対象は顔面叩打との関連が疑われる毛様体上皮裂孔,高度白内障,裂孔不明眼などの症例に限定した。すべての裂孔を検出する目的で,水晶体は前囊を残して切除した。硝子体を基底部まで切除し,毛様体ひだ部裂孔例では,裂孔縁の水晶体囊を切除した。将来の顔面叩打の際の眼球変形を抑制する目的で,全例に輪状締結を,網膜裂孔例ではさらにバックルを置いた。27眼は初回手術で復位し,1眼は再手術で復位した。アトピー性皮膚炎に伴う網膜剝離に対し,この術式による硝子体手術は有効であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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