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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻11号

2005年10月発行

文献概要

特集 眼科における最新医工学 II.視機能再生工学 前眼部の再生工学

(1)眼表面の再生工学

著者: 中村隆宏12

所属機関: 1同志社大学研究開発推進機構再生医療研究センター 2京都府立医科大学大学院医学研究科視覚機能再生外科学教室

ページ範囲:P.163 - P.169

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はじめに

 近年,あらゆる場面でよく耳にする「再生医学」とは,傷害され失われた組織・臓器を分裂能力を有した特殊な細胞(幹細胞,前駆細胞など)により修復させようとする学問分野である。その再生には,細胞のみならず,細胞外の環境を適切に整える必要性があり,細胞の足場や増殖因子を用いるといった組織工学技術の応用が必須となる。「再生工学」とは文字どおり,このような再生医学と組織工学という2つの研究領域の融合を意味する。そして,バイオテクノロジーの飛躍的な進歩に支えられた近年の再生工学研究の発展には目を見張るものがあり,特に眼科領域における再生工学の技術開発および臨床応用への進展は,他の臨床医学領域に比べ一歩進んでいるといえる。本項では,眼表面の再生工学の現状と課題について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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