文献詳細
文献概要
特集 眼科における最新医工学 V.医療支援技術
眼科向け電子カルテシステム
著者: 小林正彦1
所属機関: 1(株)ニデック医療事業部診断機器グループ医療システム開発チーム
ページ範囲:P.360 - P.364
文献購入ページに移動はじめに
眼科診療では診療フローが他科と異なる,自科検査が多く科内の各所でデータ入力が必要である,高度なスケッチによって所見を記録する必要がある,さらに多種類の画像データを扱うなどの点で,他科にない特殊性を有している。このような診療科固有の事情による要因のため,すでにさまざまな場で議論や検討が行われているとおり,全科向けに開発された電子カルテや診療支援システムがそのまま眼科の診療現場で使っていける状況にはない。
眼科用電子カルテシステムについての検討や議論の前提として,何のための電子カルテ化なのか,まずはその目標とする課題を踏まえることが必要であろう。そしてその検討のうえで眼科の特質を組み込んでいく必要があると考える。本項ではこの流れに沿い,前半で他科を含めた総合的な電子カルテ化の課題について触れ,後半で眼科固有の課題について考える。
眼科診療では診療フローが他科と異なる,自科検査が多く科内の各所でデータ入力が必要である,高度なスケッチによって所見を記録する必要がある,さらに多種類の画像データを扱うなどの点で,他科にない特殊性を有している。このような診療科固有の事情による要因のため,すでにさまざまな場で議論や検討が行われているとおり,全科向けに開発された電子カルテや診療支援システムがそのまま眼科の診療現場で使っていける状況にはない。
眼科用電子カルテシステムについての検討や議論の前提として,何のための電子カルテ化なのか,まずはその目標とする課題を踏まえることが必要であろう。そしてその検討のうえで眼科の特質を組み込んでいく必要があると考える。本項ではこの流れに沿い,前半で他科を含めた総合的な電子カルテ化の課題について触れ,後半で眼科固有の課題について考える。
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