icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻12号

2005年11月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (9) 学会原著

自己免疫網膜症が疑われた2例

著者: 畑奈津代1 柴玉珠1 平山敦子1 四倉次郎1 山本修一1

所属機関: 1千葉大学大学院医学研究院視覚病医学

ページ範囲:P.1837 - P.1842

文献購入ページに移動
目的:腫瘍がなく,癌関連網膜症(cancer-associated retinopathy:CAR)に類似した自己免疫網膜症2症例の報告。症例:年齢が41歳と48歳の女性で,いずれも視力障害を主訴として受診した。矯正視力は,1例は右眼0.3と左眼指数弁,他の1例は右眼0.01と左眼0.07で,3年後に右眼指数弁,左眼0.02になった。1例では動脈の狭細化が高度で,びまん性の網膜色素上皮の萎縮があった。他の1例には動脈の狭細化があり,蛍光眼底造影所見はほぼ正常であった。両症例とも,全身検査で腫瘍はなく,CAR自己抗体は陰性であった。結論:腫瘍と自己抗体の存在が証明できなかったが,2症例ともその経過と眼底所見から,自己免疫網膜症が強く疑われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら