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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻12号

2005年11月発行

文献概要

臨床報告

アレルギー性結膜疾患における涙液サイトカイン濃度の相関

著者: 伊藤由起1 佐藤貴之1 大野智子1 山根真1 亀澤比呂志1 和田浩卓1 中谷弥生1 門之園一明1 内尾英一1

所属機関: 1横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター眼科

ページ範囲:P.1863 - P.1867

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アレルギー性結膜疾患49例について,涙液サイトカイン各成分の濃度と相関関係を検索した。内訳は,アレルギー性結膜炎14例,アトピー性角結膜炎14例,春季カタル21例である。それぞれから採取した涙液中のインターフェロンγとインターロイキン(IL)-2,4,5,6,8,13の濃度をELISA法で測定し,サイトカイン間の相関を解析した。インターフェロンγとIL-13,IL-4と13,IL-5と6,IL-8と13の相互間に有意な正の相関があった。3疾患それぞれに特有な違いはなかった。涙液サイトカイン各成分濃度の相互関係が多様であり,サイトカインには複雑さと冗長性があることを示す所見である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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