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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻12号

2005年11月発行

文献概要

臨床報告

羊膜移植を併用したconjunctival intraepithelial neoplasiaの4症例

著者: 有村昇1 園田祥三1 内野英輔1 速見佳代子1 坂本泰二1

所属機関: 1鹿児島大学大学院医歯学総合研究科感覚器病学視覚疾患学

ページ範囲:P.1899 - P.1903

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角膜輪部に接する球結膜に生じたconjunctival intraepithelial neoplasia(CIN)4例4眼を治療した。男性3例,女性1例で,初発が2例,再発が2例であり,年齢は53~72歳,平均64歳であった。病理組織学的検索を全例に行い,CINの診断が確定した。ローズベンガル染色で腫瘍の範囲を同定し,健常結膜を含めて腫瘍を切除し,結膜欠損部に冷凍保存羊膜を縫着した。全例で0.04%マイトマイシンCを術中に塗布し,再発例である2眼では冷凍凝固を併用した。5~38か月,平均20か月の経過観察で再発はなく,結膜の過剰な瘢痕化もなかった。CINの切除と羊膜移植の併用が奏効した症例群である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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