icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻12号

2005年11月発行

文献概要

臨床報告

糖尿病黄斑浮腫に対する硝子体手術後の長期視力成績

著者: 古川真理子1 熊谷和之2 荻野誠周2 大野克彦1

所属機関: 1総合上飯田第一病院眼科 2新城眼科

ページ範囲:P.1905 - P.1910

文献購入ページに移動
目的:糖尿病黄斑浮腫に対する硝子体手術の長期成績の報告。症例:同一術者が8年間に硝子体手術を行った239例351眼を対象とした。全例がびまん性糖尿病黄斑浮腫で,後部硝子体膜の肥厚と剝離がなかった。324眼(92.3%)に汎網膜光凝固の既往があった。結果:術後の観察期間が5年以上の237眼と5年以内の81眼との間に,術前背景因子と術後最終視力に差がなかった。術後5年以内に死亡した33眼では,年齢,HbA1c,ヘマトクリット値,腎症,術前視力について,ほか2群の318眼と有意差があった。すべての3群で,術後1年の視力と最終視力に差がなかった。すべての3群で,術後視力が不変または改善した症例は約80%であった。結論:糖尿病黄斑浮腫に対する硝子体手術の長期成績は概して良好であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?