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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻12号

2005年11月発行

臨床報告

25ゲージカッターを用いた角膜サイドポートから行う前部硝子体切除術

著者: 塙本宰1 田邊樹郎1 堀秀行1 川崎勉1 出田秀尚1

所属機関: 1出田眼科病院

ページ範囲:P.1911 - P.1914

文献概要

25ゲージ硝子体カッターを角膜サイドポートから挿入する前部硝子体切除術を5眼に対して行った。症例は眼内レンズの縫着2眼,角膜サイドポートに硝子体が嵌頓した2眼,白内障術中に破囊した1眼である。前部硝子体切除術は23ゲージ前房メインテナーで灌流し,別の角膜サイドポートから25ゲージ硝子体カッターを挿入して行った。全例で合併症はなかった。無縫合で行える点と,術者が任意の部位に角膜ポートを作製し,容易にアプローチを変えることができる点が従来の方法よりも有利であった。角膜のひずみや虹彩への侵襲が小さいために,術後の細隙灯顕微鏡検査で角膜の浮腫混濁や前房内の細胞が少なく,経過が良好であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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