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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻13号

2005年12月発行

文献概要

臨床報告

ミカファンギンの全身投与と病巣掻爬術併施で治癒した角膜真菌症の1例

著者: 川本晃司1 折田朋子1 近本信彦1 近間泰一郎1 高橋典久1 西田輝夫1

所属機関: 1山口大学医学部分子感知医科学講座(眼科学)

ページ範囲:P.1987 - P.1992

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60歳女性が2日前からの左眼霧視で受診した。1か月前から1週間使い捨てソフトコンタクトレンズを使用していた。毛様充血,角膜中央部の潰瘍と実質融解,前房内フィブリン析出が左眼にあった。潰瘍底から採取した検体に胞子状の真菌があったが,培養では真菌と細菌は陰性であった。病巣を掻爬し,酵母様真菌に有効なミカファンギンの全身投与を行った。以後,症状が軽快し,瘢痕治癒した。初診時に手動弁であった左眼矯正視力は,15週後に1.0に回復した。角膜真菌症に対しミカファンギンの全身投与が奏効した症例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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