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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻13号

2005年12月発行

文献概要

臨床報告

眼瞼下垂手術症例の原因病型に関する検討

著者: 鈴木利根1 瀬川敦1 内野泰1 西尾正哉1 筑田眞

所属機関: 1獨協医科大学越谷病院眼科

ページ範囲:P.2003 - P.2005

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過去9年間に眼瞼下垂手術を行った245症例につき,その原因を検討した。内訳は男性77例,女性168例であり,60歳以上が全体の75%を占めた。後天性眼瞼下垂の頻度は93%,先天性が7%であった。95例(39%)が両眼性,150例(61%)が片眼性であった。白内障手術の既往が52例(21%),顔面神経麻痺の既往が11例(4.5%)にあった。202例(82%)が老人性眼瞼下垂と診断された。以上の事実から,近年の眼瞼下垂には,人口の高齢化や内眼部手術の増加が関与している可能性があることを示している。高齢者の眼瞼下垂では,重症筋無力症などの神経筋疾患を鑑別することが必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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