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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻2号

2005年02月発行

文献概要

連載 他科との連携

同級生ほどありがたいものはない

著者: 山川良治1

所属機関: 1久留米大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.180 - P.181

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チーム医療を立ち上げる

 「他科との連携」について原稿を依頼されてから,いままで書かれたものを読ませていただきました。内容は,全身状態の悪い患者さんについて他科の先生のおかげで助かった,放射線科の先生に画像診断でお世話になった,耳鼻科の先生と共同で涙囊鼻腔吻合術や眼窩吹き抜け骨折の治療を一緒にやっているといったもので,私も同様の経験は多くあります。

 現在の職場に関していえば,私はまったく縁もゆかりもない職場に赴任してきましたので,自分の専門外のことで,例えば眼窩腫瘍のややこしいのが来たらどうしよう,どうも今までは涙囊鼻腔吻合術などやっていないから始めるのにどうしようかと,戦々恐々としていました。そうすると,私の大学ではすでに耳鼻科の偉い前教授(後に学長,現在は美術館の館長をしています)が音頭をとって,チーム医療なるものを立ち上げていました。脳外科,耳鼻科,眼科,放射線科,皮膚科,形成外科,外科の食道や甲状腺のスタッフが一体となって,頭頸部外科チームというのができていました。ですから,他科との垣根がまったくなく,どうしたらよいかわからないことがあるとすぐに相談に行ったり,カンファレンスを共同でしたり,合同手術をしたりと大変楽で助かっています。逆に他科から,手術に入ってくれと呼び出されることが多くなってしまうこともあります。そして毎年1回,頭頸部懇話会というのを行って,当番の科が現在話題となっている手術や症例について発表を行い,後は例のごとく懇親会で食べて飲んでお互いお話(自慢やら愚痴)をして終わります。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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