icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻2号

2005年02月発行

文献概要

臨床報告

春季カタルの重症化に関与するアレルギー学的要因の多変量解析

著者: 内尾英一1 伊藤由起1 佐藤貴之1 亀澤比呂志1 門之園一明1

所属機関: 1横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター眼科

ページ範囲:P.187 - P.192

文献購入ページに移動
春季カタルの重症化に関与する全身アレルギー学的要因を患者26名について多変量解析法で検索した。重症度は数量化理論2類による臨床スコアで判定し,8つのアレルギー学的要因については,全因子を分類するための数量化理論3類を用いた。春季力タルの重症化には受動喫煙,血清総IgE値,発症年齢の順で関与が大きく,再発頻度とアレルギー疾患家族歴の関与は小さかった。4群に分けられた全因子のうち,受動喫煙が春季カタルの重症度と最も近縁であった。春季カタルの長期管理ではこれらの要因を考慮することが望ましい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?