icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻2号

2005年02月発行

文献概要

臨床報告

レンズ交換を要したハイドロジェル眼内レンズの1例

著者: 山田晴彦1 山田英里2

所属機関: 1有澤総合病院眼科 2山田眼科医院

ページ範囲:P.193 - P.199

文献購入ページに移動
67歳女性が左眼に白内障手術と眼内レンズ挿入を受けた。術後に0.7の矯正視力が得られたが,半年後から眼内レンズが混濁しはじめた。20か月後に視力が0.2になり,眼内レンズの摘出と挿入を行った。術中に合併症があり,前部硝子体切除とレンズの毛様溝縫着を必要とした。以後の経過は順調で,視力は0.5で安定し,以後の1年間はレンズの再混濁はない。患者が当初に用いたのはハイドロジェル眼内レンズであった。製品が改良された現在では混濁発生の可能性は小さいが,再手術では手術の難易度を考慮する必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?