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臨床報告
視野異常の自己認識におけるfrequency doubling technologyの効果
著者: 勝島晴美1
所属機関: 1かつしま眼科
ページ範囲:P.201 - P.203
文献購入ページに移動視野異常を自覚していない原発開放隅角緑内障患者101例101眼(平均年齢59.6歳)を対象とし,frequency doubling technology(以下,FDT)のスクリーニング検査C-20-1を行った。検査終了直後に視野異常を自覚した部位を患者に自己記録してもらった。36例(35.6%)は視野異常を自覚し,各症例の自己記録はFDTの結果と一致していた。65例(64.4%)は視野異常を自覚しなかった。各病期の自己認識率はAulhorn分類Greve変法の0~1期が10.0%,1期が16.7%,2期が34.5%,3期が44.4%,4期が43.8%,5期が70.0%であった。以上より,FDTは緑内障患者に視野異常を自己認識してもらう方法として有用であると考えられた。
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