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眼付属器(結膜,眼瞼,眼窩組織)には,リンパ増殖性病変lymphoproliferative lesionがしばしば発生する。その大部分は悪性度の低いリンパ腫であり,「MALTリンパ腫」と診断されることが多い。診断は病理組織学的に行うが,補助検査の重要性が増しており,最終病理診断に影響する場合もある。治療は放射線療法による局所治療が主体であったが,抗CD20モノクローナル抗体(リツキシマブ)による治療も行われるようになってきた。眼付属器に発生するリンパ性腫瘍について,最近の診断法と治療を紹介する。
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