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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻3号

2005年03月発行

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (1)

学会原著

ラタノプロスト点眼中の正常眼圧緑内障患者に対する塩酸ブナゾシン点眼液の眼循環と眼圧における併用効果の検討

著者: 清水美穂1 今野伸介2 前田祥恵2 松本洋幸1 大塚賢二2

所属機関: 1深川市立病院眼科 2札幌医科大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.283 - P.287

文献概要

目的:ラタノプロスト点眼中の正常眼圧緑内障眼に,塩酸ブナゾシン点眼を追加併用後の眼圧と眼循環の検索。対象と方法:ラタノプロスト点眼中の正常眼圧緑内障9名を対象とした。年齢は57~76歳,眼圧は10~18mmHg,平均13.2±2.3mmHgであった。1眼に塩酸ブナゾシン点眼を追加し,他眼にプラセボを点眼して対照とした。点眼前と点眼開始2週間後に,血圧,脈拍,眼圧を測定し,乳頭縁と乳頭近傍網膜の血流をハイデルベルク網膜血流計で計測した。結果:塩酸ブナゾシン追加点眼後に,乳頭縁と乳頭近傍網膜の血流が有意に増加した。対照眼では変化はなかった。眼圧は追加点眼群で有意に下降した。血圧,脈拍,眼灌流圧に有意な変化はなかった。結論:ラタノプロスト点眼中の正常眼圧緑内障眼への塩酸ブナゾシン点眼は,眼圧をさらに下降させ,乳頭とその周囲の循環を改善させる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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