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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻3号

2005年03月発行

文献概要

臨床報告 カラー臨床報告

Valsalva出血性網膜症の硝子体膜下および内境界膜下出血の光干渉断層計所見

著者: 宇野毅1 稲用和也2 出田秀尚1

所属機関: 1出田眼科病院 2旭中央病院眼科

ページ範囲:P.341 - P.344

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59歳男性が左眼の視力低下で受診した。視力低下は,その前日に飲酒し,嘔吐した直後に自覚した。矯正視力は右眼1.5,左眼0.02であり,左眼黄斑部に3乳頭径(DD)の出血と,乳頭上方に1.5DDの出血があった。Valsalva出血性網膜症と診断した。光干渉断層計(OCT)検査を10日後に行った。黄斑部では出血で内境界膜が挙上され,網膜が肥厚している所見が得られた。乳頭上方では,出血で後部硝子体膜が挙上されていた。黄斑部の出血が持続したので,6週後に硝子体手術を行った。出血は硝子体下腔と内境界膜下に貯留していた。後部硝子体膜下と内境界膜下出血の鑑別にOCTが有用であった症例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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