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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻3号

2005年03月発行

文献概要

臨床報告

第3併用薬としての塩酸ブナゾシン点眼薬の眼圧下降効果

著者: 橋本尚子1 原岳1 久保田俊介1 久保田みゆき1 水流忠彦1

所属機関: 1自治医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.359 - P.362

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ラタノプロストとチモロール・ゲル2薬の点眼で眼圧が21mmHg以下に調整されている緑内障患者20例20眼に,ブナゾシン追加投与を行い眼圧下降効果を検討した。20眼の病型は,原発開放隅角緑内障6眼,正常眼圧緑内障13眼,先天緑内障1眼である。20眼での追加前(ベースライン)眼圧は14.3±2.6mmHg,追加後3か月の眼圧は13.8±2.1mmHgであった(p=0.26)。ベースライン眼圧が15mmHg以上の7眼では,投与前17.2±1.8mmHg,投与後14.3±2.8mmHgであり(p<0.05),ベースライン眼圧が15mmHg未満の13眼では,投与前12.7±1.2mmHg,投与後13.5±1.6mmHgであった(p=0.07)。2剤併用眼に対するブナゾシン追加投与は,ベースライン眼圧が15mmHg以上の症例に有効であると結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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