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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻3号

2005年03月発行

文献概要

臨床報告

光干渉断層計を用いた特発性黄斑円孔手術後の中心窩網膜厚と視力の関係

著者: 小松敏1 伊藤良和1 高橋知里1 大川親宏1 古田基靖1 福喜多光志1 松原央1 杉本昌彦1 脇谷佳克1 佐宗幹夫1 宇治幸隆1

所属機関: 1三重大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.363 - P.366

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目的:特発性黄斑円孔術後の視力と,中心窩厚ならびに中心窩閾値との関係の検討。対象と方法:特発性黄斑円孔19例19眼を対象とし,術後視力0.4以上を良好群,0.4未満を不良群とした。中心窩厚と中心窩閾値は光干渉断層計で測定した。結果:中心窩厚は,手術2週間後で150.4μm,3か月後で123.8μm,6か月後では127.9μmであった。手術6か月後の視力と中心窩厚の間に正の相関があった。視力良好群の中心窩厚は不良群よりも有意に厚く,基準範囲に近かった。手術6か月後の視力と中心窩閾値の間に正の相関があった。結論:特発性黄斑円孔術後の視力と中心窩厚の間に正の相関がある。術後の中心窩厚が正常人の値に近いほど視力が良好である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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