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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻3号

2005年03月発行

文献概要

臨床報告

眼部帯状ヘルペスの臨床像の現状と変遷

著者: 佐藤貴之1 大野智子1 山根真1 伊藤由起1 亀澤比呂志1 和田浩卓1 中谷弥生1 門之園一明1 内尾英一1

所属機関: 1横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター眼科

ページ範囲:P.367 - P.371

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眼部帯状ヘルペスの臨床像を自験例について解析した。角膜病変を伴う眼部帯状ヘルペスの症例数は,2004年までの5年間の16例と,1993年までの11年間の49例である。今回の16例の平均年齢は68歳で,男性11例,女性5例であった。今回の症例群を前の11年間のそれと比較するとき,男性が増加して平均年齢が有意に高齢化し,さらに実質型が減少し角膜ぶどう膜炎型と内皮型が増加していた。病型別の平均年齢は上皮型74歳,内皮型53歳,角膜ぶどう膜炎型71歳であった。16例中7例(44%)にパラシクロビルが投与されていた。高齢化と角膜病変が軽微な症例の増加が最近の眼部帯状ヘルペスの臨床的な特徴であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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