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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻3号

2005年03月発行

文献概要

臨床報告

緑内障手術後乱視の検討―線維柱帯切除術と非穿孔線維柱帯切除術の単独手術および白内障同時手術での比較

著者: 越後希1 吉田秀彦2 川越直顕3

所属機関: 1大阪北逓信病院眼科 2吉田眼科医院 3京都大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.373 - P.377

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74眼に緑内障手術を行い,手術前後の角膜形状と角膜乱視の変化を検索した。内訳は線維柱帯切除術33眼と非穿孔線維柱帯切除術41眼である。線維柱帯切除術単独13眼,線維柱帯切除術と白内障手術ならびに眼内レンズ移植術のトリプル手術を20眼,非穿孔線維柱帯切除術単独12眼,これと白内障手術ならびに眼内レンズ移植術のトリプル手術を29眼に行った。Cravy法による軸乱視量変化では,術後3か月ですべての術式で直乱視化した。Jaffe法では,術後3か月の惹起乱視量は,線維柱帯切除術トリプル手術例で最大,非穿孔線維柱帯切除術単独例で最小であった。線維柱帯切除術では惹起乱視量が非穿孔線維柱帯切除術よりも大きく,直乱視化した。非穿孔線維柱帯切除術群では術後3か月で直乱視化した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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