icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻4号

2005年04月発行

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (2)

学会原著

栗のイガ刺入による角膜穿孔の2例

著者: 越智亮介1 清水一弘1 山上高生1 向井規子1 永井知子1 奥英弘1 菅澤淳1 池田恒彦1

所属機関: 1大阪医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.449 - P.452

文献概要

 落下する栗のイガで角膜穿孔を生じた2症例を経験した。1例は31歳女性,他の1例は65歳男性で,いずれも栗拾いをしていた。角膜深層までイガが刺入し,一部が前房内に穿孔していた。顕微鏡下で摘出したが,イガ自体の脆弱性と返し構造のため摘出が困難で,1例では角膜切開を必要とした。2例とも軽度の角膜混濁を残して治癒した。栗のイガは毒素サポニンを含み,長期間放置すると炎症を惹起して角膜混濁を生じるため早期に摘出すべきである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら