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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻4号

2005年04月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (2) 学会原著

ニプラジロール点眼による緑内障患者の網膜血流動態の変化

著者: 齊藤純代1 村山耕一郎1 伊藤真美1 竹内勝子1 出口達也1 米谷新1

所属機関: 1埼玉医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.453 - P.457

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 目的:ニプラジロール点眼による緑内障患者の眼圧,網膜血流量,網膜酸素飽和度への影響の検討。対象と方法:過去に治療を受けていない緑内障患者14例14眼を対象とした。内訳は原発開放隅角緑内障5眼と正常眼圧緑内障9眼である。正常者7例7眼を対照とした。ニプラジロール点眼開始前,1か月後,3か月後に,眼圧,網膜平均血流速度,網膜酸素飽和度を測定した。結果:ニプラジロール点眼後の眼圧に有意な下降はみられなかった。点眼前眼圧と眼圧下降量には有意な正の相関があった(p=0.006)。網膜平均血流は1か月後に有意な増加があった。網膜酸素飽和度には有意な変化がなかった。結論:ニプラジロール点眼により網膜血流は改善する。この効果には耐性があり,長期的に作用が減弱する可能性がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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