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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻4号

2005年04月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (2) 学会原著

急性散在性脳脊髄炎を伴ったぶどう膜炎の1例

著者: 堤理子1 福島敦樹1 林暢招1 西野耕司1 小浦裕治1 小松務1 上野脩幸1 小野雄弘2

所属機関: 1高知大学医学部眼科学教室 2もみのき病院脳神経外科

ページ範囲:P.471 - P.474

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 69歳女性が両眼飛蚊症で紹介受診した。矯正視力は右1.0,左1.2であり,左眼に前房細胞,硝子体混濁,網膜滲出斑と出血があった。硝子体手術で悪性リンパ腫は否定された。10週後に歩行障害が出現し,画像検査,髄液所見,脳生検などで急性散在性脊髄炎の診断が確定した。副腎皮質ステロイド薬の全身投与で軽快し,以後神経症状の再発はない。その10か月後に左硝子体混濁が悪化し,硝子体手術で悪性リンパ腫は再び否定された。急性散在性脊髄炎がぶどう膜炎の原因の1つである可能性がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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