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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻4号

2005年04月発行

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (2)

学会原著

Crohn病に合併したHLA-B27陽性急性前部ぶどう膜炎の1例

著者: 大橋広弥1 蔵本直史1 尾崎志郎1

所属機関: 1長浜赤十字病院眼科

ページ範囲:P.475 - P.478

文献概要

 目的:Crohn病に併発したHLA-B27陽性急性前部ぶどう膜炎の1症例の報告。症例:26歳男性。18歳時に全大腸炎型のCrohn病と診断され,22歳時から左眼ぶどう膜炎として加療されていた。所見と経過:右眼の充血と眼痛で受診し,右眼瞳孔領にフィブリン膜形成を伴う虹彩炎があり,急性前部ぶどう膜炎と診断した。副腎皮質ステロイド薬点眼に反応し視機能が改善した。ヒト白血球抗原検査でHLA-B27陽性であった。強直性脊椎炎などの腸管外合併症はなかった。以後現在までの1年間,ぶどう膜炎の再発はない。結論:急性前部ぶどう膜炎では基礎疾患の把握とHLA検査が診断と経過観察において重要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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