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特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (2) 学会原著
短照射時間小スポットサイズの汎網膜光凝固
著者: 芳賀照行1
所属機関: 1はが眼科医院
ページ範囲:P.485 - P.489
文献購入ページに移動 糖尿病網膜症19例37眼に波長532nmの緑色レーザーで汎網膜光凝固を行った。福田分類でBⅠ31眼,BⅡ4眼,BⅢ2眼である。照射時間0.1秒,スポットサイズ100μmとした。BⅢ1眼では硝子体出血のために視力が低下したが,他の36眼では汎網膜光凝固の終了時に凝固前視力を維持した。短時間照射のために眼の動きに左右されず,サイズが小さいので中間透光体の混濁に影響されずに安定した凝固斑が得られた。凝固中に疼痛を訴える症例はほとんどなく,痛みのために凝固を続けられない例はなかった。合併症として,1度だけ出力を上げ過ぎて一過性の破綻出血が生じた。照射時間が短く小さな凝固斑による本法は,汎網膜光凝固として有用であると期待できる。
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