icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻4号

2005年04月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (2) 学会原著

硝子体手術時のSoemmering ringの処理法

著者: 矢舩伊那子1 植木麻理1 片岡英樹1 南政宏1 廣辻徳彦1 前野貴俊1 佐藤文平1 池田恒彦1

所属機関: 1大阪医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.503 - P.506

文献購入ページに移動
 目的:後発白内障の1つSoemmering ringは,周辺部硝子体切除術の障害になる。硝子体手術時にこれを処理する手技を考案した。症例と方法:症例は裂孔原性網膜剝離2眼とぶどう膜炎1眼で,硝子体カッターで後囊と前後囊間のSoemmering ringを切除し,前囊はできるだけ温存した。結果:全例で前囊を温存でき,その透明性が保たれていたため,硝子体手術時の周辺部の視認性が確保できた。結論:前囊を温存しながらSoemmering ringを処理することができた。眼内レンズの二次挿入を将来行う場合にも本術式が有用である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?