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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻4号

2005年04月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (2) 学会原著

外傷性毛様体解離と脈絡膜剝離のUBM所見の検討

著者: 松原敬忠1 竹内正光1 垰本慎1 福地俊雄1 松村美代1

所属機関: 1関西医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.507 - P.511

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 目的:超音波生体顕微鏡による外傷性毛様体解離と脈絡膜剝離の有無とその範囲の同定。症例と所見:低眼圧が併発した鈍的眼外傷4眼に初回手術として毛様体縫着術を行った。超音波生体顕微鏡で毛様体解離の存在が2眼で同定できた。解離部に連続した脈絡膜剝離は,画像上,毛様体と強膜が完全に解離し,水と同じ輝度を呈した。全例で非解離部の脈絡膜剝離は,すだれ状の所見を呈した。結論:鈍的眼外傷で低眼圧が併発していると,超音波生体顕微鏡でも隅角損傷の状況を把握しにくいが,毛様体解離と2種類の脈絡膜剝離の所見に注目することで,毛様体解離の有無と部位が同定できる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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