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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻4号

2005年04月発行

臨床報告

細菌性結膜炎の検出菌についての検討

著者: 松井法子1 松井孝治2 尾上聡3 宇治幸隆4

所属機関: 1高芝眼科 2小山田記念温泉病院眼科 3市立四日市病院検査質 4三重大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.559 - P.563

文献概要

 5~10月の6か月間に細菌性結膜炎と診断した82例を検索した。年齢は71.3±13.7歳であった。採取した眼脂を培養し,得られた細菌を同定して薬剤感受性を検査した。72例(88%)から101株の細菌が検出された。Bacillus sp.が最も多く,菌単独陽性率が高く菌量が高いことから起炎菌であった可能性が高いと判断した。薬剤別感受性では,スルベニシリンナトリウム(SBPC),セフメノキシム(CMX),レボフロキサシン(LVFX),エリスロマイシン(EM)の順に感受性が高かった。以上の結果から,細菌性結膜炎に対する第一選択薬にはSBPCがよいと考える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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