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特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (3) 学会原著
続発性黄斑前膜に対する内境界膜剝離の有用性
著者: 横田幸大1 橋本英明1 鈴木綾乃1 岸章治1
所属機関: 1群馬大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.639 - P.642
文献購入ページに移動剝離術の有用性の検討。対象と方法:3年間に硝子体手術を行った黄斑パッカー21眼を対象とした。原疾患は,網膜
剝離への硝子体手術6眼,強膜輪状締結手術6眼,増殖糖尿病網膜症への硝子体手術2眼,サルコイドーシス2眼,眼内異物2眼などである。10眼では意図的に内境界膜
剝離を行い,11眼では黄斑前膜のみを
剝離した。術後1年間の経過を評価した。結果:内境界膜
剝離を行った10眼中1眼,黄斑前膜のみを
剝離した11眼中6眼で黄斑前膜が再発した。前者の7眼,後者の4眼で2段階以上に視力が改善した。前者の6眼と後者の2眼で変視症が改善した。結論:黄斑パッカーへの硝子体手術では,意図的に内境界膜
剝離を行ったほうが結果がよい。
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