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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻5号

2005年05月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (3) 学会原著

加齢黄斑変性の血漿アポ蛋白質とリポ蛋白質(a)およびプラスミノーゲン

著者: 田中朗1 門屋講司1 新井清美1 池辺朋子1 松本行弘1 田中寧1 筑田眞1

所属機関: 1獨協医科大学越谷病院眼科

ページ範囲:P.643 - P.646

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男性の加齢黄斑変性(AMD)15例と同年齢層の12例につき,脂質代謝に関係する血漿成分を検索した。アポ蛋白質A-Ⅰについては,AMD群と対照間に有意差がなく,アポ蛋白質BはAMD群が有意に高かった(p<0.01)。リポ蛋白質(a)はAMD群が有意に高かった(p<0.05)。プラスミノーゲンについては両群間に差がなかった。対照群でみられたプラスミノーゲン活性のリポ蛋白質(a)に対する濃度依存性は,AMD群の40%で欠けていた。男性のAMDでは,アポ蛋白質Bに由来する低密度リポ蛋白質(LDL)と,リポ蛋白質(a)による網脈絡膜への脂質供給が過剰であり,線溶系にも異常がある可能性がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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