文献詳細
特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (3)
学会原著
文献概要
目的:アクリル性眼内レンズ(IOL)を改造し,毛様溝縫着用のフォールダブルIOLとして多目的に使えるようにした製品の記述。方法:IOLは光学径6.5mm,全長13.0mmで,hapticsは毛様溝縫着部に窪みがついている。Hapticの片方の窪みは一点での固定用で,他方のhapticの窪みには少し幅があり,縫着の際に縛った糸を窪みのなかでずらしてIOLの位置修正ができる。このIOLを使って10眼の豚眼で白内障手術を行い,IOLの囊内固定と毛様溝縫着を行った。結果:IOLの囊内固定と毛様溝縫着はどちらも4.0mmの強角膜傷から畳んで挿入できた。Hapticsに窪みを持たせることで,IOLの位置修正ができた。結論:このIOLは小切開多目的用として有望である。
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