icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻5号

2005年05月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (3) 学会原著

再生不良性貧血にサイトメガロウイルス網膜炎を発症した1例

著者: 佐藤陽子1 佐藤文平1 宋由伽1 南政宏1 植木麻理1 廣辻徳彦1 前野貴俊1 池田恒彦1

所属機関: 1大阪医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.655 - P.658

文献購入ページに移動
目的:サイトメガロウイルス網膜炎を発症し,硝子体手術を施行した再生不良性貧血の症例の報告。症例:51歳女性が7年前に再生不良性貧血と診断された。輸血と副腎皮質ステロイド剤などで左眼に結膜下出血,両眼に眼底出血が生じた。その後,両眼に硝子体混濁が生じ,硝子体出血と網膜剝離が発症した。硝子体手術で網膜は復位した。多量の網膜下出血,網膜血管の白線化,網膜壊死が術中所見として観察された。血清と硝子体からサイトメガロウイルスDNAが検出され,サイトメガロウイルス網膜炎と診断した。結論:再生不良性貧血にサイトメガロウイルス網膜炎が続発すると,出血傾向のため網膜下出血が起こる可能性がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?