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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻5号

2005年05月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (3) 学会原著

眼窩炎症と網膜剝離を合併した後部強膜炎のMRIとPET所見

著者: 塙勝博1 張大威1 木村裕子1 安達惠美子1

所属機関: 1山王病院感覚器病センター眼科

ページ範囲:P.663 - P.666

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25歳女性が4日前からの右上眼瞼腫脹と疼痛などで受診した。矯正視力は右0.2,左1.5であった。右眼には軽度の眼球突出,結膜充血,漿液性網膜剝離があった。磁気共鳴断層検査(MRI)で強膜と脈絡膜が肥厚し,外眼筋と涙線部に高吸収域があった。陽電子放射断層検査(PET)では異常がなかった。後部強膜炎と診断し,ステロイドパルス療法を行い,翌日から病状が軽快した。全身検査でWegener肉芽腫,関節リウマチなどの膠原病は否定された。本症例の後部強膜炎の原因は不明であるが,MRI,特にそのT1強調画像は,超音波検査やCTよりも強膜病変をより詳細かつ確実に描出していた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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