icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻5号

2005年05月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (3) 学会原著

白内障術後3か月にわたるブロムフェナクナトリウム点眼剤投与の安全性

著者: 早川和久1 新城百代1 上門千時1 名嘉文子2

所属機関: 1琉球大学医学部高次機能医科学講座視覚機能制御学分野 2名嘉病院眼科

ページ範囲:P.671 - P.675

文献購入ページに移動
目的:ブロムフェナクナトリウムの3か月間点眼により肝機能障害が起こるか否かの確認。対象と方法:白内障手術を行った肝機能障害がない20例35眼を対象とした。男性6例,女性14例で,年齢は69~86歳,平均75歳である。1日2回のブロムフェナクナトリウム点眼を,白内障手術後の3か月間行った。結果:点眼開始から1か月後と3か月後の肝機能検査で,異常値は皆無であった。術後の視力改善の経過は良好で,角膜上皮障害と囊胞様黄斑浮腫は皆無であった。結論:肝機能障害がない高年者では,白内障手術後3か月間のブロムフェナクナトリウム点眼による肝機能障害は発症しなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?