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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻6号

2005年06月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (4) 学会原著

超音波白内障手術における超音波パワーの平均値を用いた上限設定

著者: 中島佳子1 谷口重雄1 西原仁1

所属機関: 1昭和大学藤が丘病院眼科

ページ範囲:P.831 - P.834

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目的:超音波白内障手術で,症例ごとに超音波出力の上限値を設定し,その有用性を検討する。対象と方法:フェイコチョップ法で超音波白内障手術を行った99眼を対象とし,64眼を上限設定群,35眼を対照群とした。上限設定群では,杭打ち時の平均超音波出力を引き掛け時の出力の上限値とした。対照群では超音波出力の上限値を60%に固定した。結果:上限設定群では,核硬度が2度と3度のとき超音波作動時間が延長し,平均超音波出力が低下した。手術時間と超音波エネルギーに差はなかった。ペダル操作が上限設定群で少なかった。結論:今回の方法で超音波出力の上限値を設定することで,過剰な超音波発振を避けペダル操作を減らすことができた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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