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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻6号

2005年06月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (4) 学会原著

ハンフリー視野検査とGDx VCC測定結果の関連

著者: 島村智子1 楳田知子1 井澤優子1 永山幹夫1 大月洋1

所属機関: 1岡山大学大学院医歯学総合研究科眼科学教室

ページ範囲:P.835 - P.838

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開放隅角緑内障112例112眼を対象に,ハンフリー視野計で測定した視野障害と,神経線維アナライザー(GDxVCC)で測定した神経線維層厚との関係を検索した。年齢は20~80歳(平均55歳)であり,矯正視力は0.8以上であった。健常者21眼を対照とした。緑内障の93眼(83%)で両検査法による進行象限が一致した。一致しなかった19眼中13眼(68%)では,ハンフリー視野計での非進行象限に対応するGDxVCC象限に強い鼻側変化があった。残りの6眼(32%)では,GDxVCCで測定した上方2象限と下方2象限での神経線維層厚に差がなかった。GDxVCCによる緑内障眼の検索で,視野に変化がない眼底部位での神経線維層厚の異常を検出できる可能性がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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