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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻6号

2005年06月発行

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (4)

学会原著

先天性鼻涙管閉塞遷延例の治療―CT涙道造影所見による治療基準づくりをめざして

著者: 高木郁江1 江森亜希1 仙石昭仁1

所属機関: 1国立病院機構九州医療センター眼科,臨床研究部

ページ範囲:P.851 - P.855

文献概要

目的:CT涙道造影により,先天性鼻涙管閉塞が遷延する原因の解明と治療方針の決定。症例:出生直後から涙囊炎が治癒しない17例22側と,小児期に涙囊鼻腔吻合術を受けた1例2側を対象とし,検索にCT涙道造影を用いた。結果:涙囊腫大が多数にあり,いわゆる鼻涙管形成不全が18例中8例にあった。他の10例中4例で鼻涙管が後方に屈曲していた。臨床所見とCT涙道造影とから治療法を決定し,17例中7例に涙囊鼻腔吻合術,3例にチューブ挿入を行い全例が治癒した。結論:CT涙道造影は検査が困難な幼小児の涙囊炎の治療方針決定に有効であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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