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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻6号

2005年06月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (4) 学会原著

マイトマイシンCおよび結膜弁移植を行わない翼状片手術の再発率

著者: 佐々木香る123 武藤興紀23 米村奈美23 松本光希3 谷原秀信3

所属機関: 1鹿児島宮田眼科 2熊本眼科医院 3熊本大学大学院医学薬学研究部視機能病態学講座

ページ範囲:P.857 - P.861

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目的:翼状片に対する手術成績の報告。対象と方法:過去3年間に翼状片手術を行った126例157眼を対象とし,6か月以上,平均17.9か月の経過を観察した。筆者らのうち3名が所属する医療機関での手術手技を用い,結膜下の増殖組織を広範囲に切除し結膜を温存する単純切除を行った。輪部を越えて角膜に侵入する血管新生を再発と定義した。結果:観察期間中に3眼(1.9%)に翼状片が再発した。結膜上皮欠損は4.5±1.3日で治癒した。合併症として,眼球運動時の違和感が5眼,内眼角部の肉芽腫形成が2眼にあった。結論:翼状片に対する単純切除法は再発率が高いとされているが,広範囲結膜下増殖組織の切除を行う術式で高い治癒率が得られた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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