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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻6号

2005年06月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (4) 学会原著

片眼の硝子体出血と虹彩ルベオーシスで発見された内頸動脈循環不全の1例

著者: 鶴岡聡一郎1 岩見達也1 柿木雅志1 原田有理1 西田保裕1

所属機関: 1滋賀医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.879 - P.882

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69歳男性が左眼硝子体出血で紹介受診した。9年前から糖尿病があった。矯正視力は右0.4,左手動弁で,右眼に単純糖尿病網膜症,左眼に虹彩ルベオーシスと硝子体出血があった。眼内循環の左右差が大きいことから,全身検索で左内頸動脈の狭窄が発見された。これに対してステント留置術が行われ,その9日後に虹彩ルベオーシスは消退していた。左眼の硝子体出血に対し硝子体手術が行われ,矯正視力は0.3に改善した。糖尿病網膜症で眼内虚血の左右差が大きい場合は,眼外の循環不全が関与している可能性がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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