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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻6号

2005年06月発行

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (4)

学会原著

鳥取大学眼科における分離菌の薬剤感受性・患者背景に関する検討

著者: 松尾洋子1 柿丸晶子1 宮崎大1 八田史郎1 井上幸次1 藤原弘光2

所属機関: 1鳥取大学医学部視覚病態学教室 2鳥取大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.886 - P.890

文献概要

目的:鳥取大学医学部附属病院眼科で採取された細菌の薬剤感受性と患者の背景の記述。対象と方法:過去20か月間に分離された142株を対象とし,その種類,原疾患,分離部位,薬剤感受性などを検討した。結果:ブドウ球菌が54株(38%)で最も多く,コリネバクテリウム35株(25%)がこれに続いた。黄色ブドウ球菌44株のうち33株(75%)がメチシリン耐性(MRSA)であり,うち30株(91%)がレボフロキサシン耐性であった。MRSAについては有意な患者背景はなかった。コリネバクテリウム35株の20株(57%)がレボフロキサシン耐性であった。淋菌5株はそのすべて(100%)がレボフロキサシン耐性であった。結論:各種の細菌について薬剤耐性化が進んでいた。局所抗菌薬の第一選択になっているニューキノロン系薬剤に対する耐性化が顕著であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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