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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻6号

2005年06月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (4) 学会原著

3主病型以外の水晶体病変有所見率:Monzen Eye Study

著者: 曲静涛1 佐々木洋2 藤澤綾2 金田穣次2 永井康太2 島一郎2 萩原健太2 山下博1 小島正美2 佐々木一之1

所属機関: 1金沢医科大学総合医学研究所 2金沢医科大学感覚器病態学眼科学

ページ範囲:P.903 - P.906

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無作為に選んだ225名の一般住民を対象に,水晶体混濁の型別の調査を行った。全員が石川県門前町在住者である。男性101名196眼,女性124名246眼で,年齢は55~85歳(平均67.8±7.0歳)である。診断はすべて同一検者が散瞳下で行った。白内障の主要病型である皮質,核,後囊下混濁以外の水晶体混濁の頻度は,fiber folds(29.1%),water clefts(41.4%),vacuoles(21.2%),focal dots(28.6%),retrodots(22.5%),coronary cataract(11.5%)であった。Fiber folds,water clefts,retrodotsの頻度は加齢に伴って増加していた。皮質混濁がある眼の91%にはfiber foldsがあった。これら6型の水晶体混濁には視機能障害に関係するものがあるので,上記の結果は白内障の診断や疫学調査に考慮される価値がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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