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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻6号

2005年06月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (4) 学会原著

眼底写真とHRTⅡによる視神経乳頭評価の比較

著者: 杉本栄一郎1 曽根隆志1 塚本秀利1 皆本敦1 松山茂生1 金本尚志1 平山倫子1 野村征敬1 富田剛司2 三嶋弘1

所属機関: 1広島大学大学院医歯薬学総合研究科視覚病態学分野 2東京大学大学院医学系研究科眼科学教室

ページ範囲:P.939 - P.942

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目的:眼底写真で視神経乳頭を定量評価できる可能性の検討。対象と方法:開放隅角または正常眼圧緑内障25眼が対象。画角20°の眼底カメラで撮影したカラーの平面眼底画像上で手動により乳頭と陥凹の限界を決定した。これからrim area/disc area ratio(R/D ratio)を算出し,その結果をHeidelberg Retina TomographⅡ(HRTⅡ)による解析結果と比較した。結果:R/D ratioは眼底写真では0.36±0.10,HRTⅡでは0.40±0.15で有意差はなかった(p=0.3)。R/D ratioは静的視野のmean deviation(MD)と有意に相関していた(眼底写真:p=0.002,HRTⅡ:p=0.01).結論:眼底写真による視神経乳頭の評価はHRTⅡによるそれとほぼ同等であり,定量評価が可能である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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