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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻6号

2005年06月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (4) 学会原著

園芸用支柱による外傷性視神経障害の1例

著者: 渡邊晃正1 青島真一1 東芝孝彰1 原ゆう子1 朝岡亮1 中神哲司1 堀田喜裕1

所属機関: 1浜松医科大学眼科学講座

ページ範囲:P.953 - P.956

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59歳女性が転倒して直径5mmの鉢植え支柱に当たり,支柱先端が右眼上方に刺入した。受傷1時間後の診察で矯正視力は右0.08,左1.0であった。右眼RAPDは陽性,眼球運動は正常であった。右眼窩上内側縁の皮膚に5mmの裂傷があった。眼底には異常がなかった。右眼視野は下方一部のみが残存していた。眼球後方への障害による視神経外傷と診断した。その翌日,視力がさらに低下し外転神経麻痺が出現したため,ステロイドパルス療法とマンニトール点滴を行った。以後視力と視野は徐々に改善し,受傷7か月後には右眼の矯正視力が1.2に回復した。上方視野の欠損は残った。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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