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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻6号

2005年06月発行

文献概要

臨床報告 カラー臨床報告

Aicardi症候群の1例

著者: 小池生夫12 山本正洋1 佐川卓司12 石橋達朗1 山下博徳3

所属機関: 1九州大学大学院医学研究院眼科学教室 2国立病院機構小倉病院眼科 3国立病院機構小倉病院小児科

ページ範囲:P.971 - P.974

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在胎36週,体重1,812gで生まれた女児に頭部CTで脳梁欠損が生後1日目に発見された。Aicardi症候群との鑑別のため,生後37日に眼科を受診した。角膜径は右10mm,左8mmで小眼球であり,透光体に混濁はなかった。左眼に乳頭欠損があり,両眼に境界が明瞭な多数の網脈絡膜病変があり,本症候群に特有なchorioretinal lacunaeに類似した。生後6か月に点頭てんかんが発症した。脳波で高振幅徐波と棘波が無秩序にあるhypsarrythmiaがあり,Aicardi症候群の診断が確定した。小眼球で点頭てんかんまたは脳梁欠損がある場合には,本症候群が鑑別診断の対象になる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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