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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻6号

2005年06月発行

文献概要

臨床報告

眼窩先端部症候群の6例

著者: 藤田陽子1 吉川洋1 久冨智朗1 竹ノ内弘昌1 平山久美子1 三浦宗希1 伊東崇子1 石本聖一1 川野庸一2 石橋達朗1

所属機関: 1九州大学医学部眼科学教室 2国家公務員共済組合浜の町病院眼科

ページ範囲:P.975 - P.981

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過去10年間に眼窩先端部症候群6例を経験した。すべてに視力障害,眼痛,全方向の眼球運動障害があった。全例が男性で,年齢は46~77歳(平均59歳)であった。原因は真菌症2例,転移性腫瘍1例,肥厚性硬膜炎1例,不明2例であった。病変部位は海綿静脈洞2例,上眼窩裂2例,硬膜1例,不明1例であった。これら6例のうち5例は患眼の光覚を失い3例は死亡した。眼窩先端部症候群は生命と視力予後が不良である可能性が高く,的確で迅速な病因診断と治療が必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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