icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻6号

2005年06月発行

臨床報告

翼状片に対する上方結膜有茎弁移植術の術後成績

著者: 西田保子1 林研1 林文彦1

所属機関: 1林眼科病院

ページ範囲:P.983 - P.989

文献概要

翼状片に対する手術法として,確実で十分な翼状片の切除ならびに結膜温存と移植弁の安定を図る術式を工夫し上方結膜からの有茎弁移植術を施行した。単独の術者による過去15年間の手術成績を術後6か月以上経過観察できた314例346眼について報告した。初発症例は293例325眼(年齢25~89歳,平均59歳),再発症例は21例21眼(年齢42~73歳,平均54歳)であった。再発は初発症例325眼中17眼(5.2%)および再発症例21眼中7眼(33.3%)に認め,再発までの期間は初発症例で平均4.2か月,再発症例で平均2.8か月であった。本術式は特に進行した大きな翼状片に対して有用な術式であると同時に美容的にも満足できる手術法と考える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら