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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻7号

2005年07月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (5) 学会原著

糖尿病患者の受診中断と遅延対策―新しい診療予約管理システムについて

著者: 松屋直樹1 前田恭男2 竹馬庸裕3 竹内浩二4 興梠卓也4 前田秀樹5

所属機関: 1松屋眼科 2長崎県立成人病センター多良見病院 3慈恵病院内科 4有限会社 プレックスシステム 5山口大学経済学部

ページ範囲:P.1053 - P.1056

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目的:糖尿病患者の受診が中断または遅延しないことを目的として開発した診療予約管理システムの報告。方法と症例:本システムは,予約を管理するパソコン,2千回以上書き換えが可能なカード,カードライターからなる。過去8か月間に1,918名の外来患者のうち糖尿病患者は627名が本システムを使って受診した。延べ患者数は5,571名,1人あたりのカード発行回数は平均2.9回である。結果:5,571名中4,841名(86.9%)が予約当日に受診した。当日に受診しなかった患者は730名(13.1%)であり,以後6か月以上来院しない受診中断患者は1,918名中148名(7.7%)であった。糖尿病患者627名中41名(6.5%)が受診を中断した。結論:本診療予約管理システムは,糖尿病患者の受診中断または遅延の対策として有効であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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