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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻7号

2005年07月発行

文献概要

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (5) 学会原著

みかけ上正常にみえる眼瞼下垂2症例の検討

著者: 各務寿子1 久保田敏信1 廣瀬浩士1

所属機関: 1独立行政法人国立病院機構名古屋医療センター眼科

ページ範囲:P.1057 - P.1060

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目的:みかけは正常な眼瞼下垂2例の報告。症例と所見:症例はそれぞれ19歳と34歳の女性で,いずれにも前額部の皺と顎下げがあった。前頭筋を使うときの瞼裂高は,両症例とも左右それぞれ7mm,使わないときは4mmであった。上眼瞼縁から角膜頂点までの距離(margin reflex distance 1:MRD1)は,1例では両側1mm,他の1例では両側1.5mmであった。両症例とも挙筋機能は両側とも良好であり,眼瞼挙筋修復術を施行した。結果:両症例ともに,術後の眼瞼高はほとんど変化しなかったが,前額部の皺と顎下げが消失した。結論:前額部の皺と顎下げがあり,MRD1が1mm前後のときには,眼瞼下垂があっても正常に見える可能性がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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