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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科59巻7号

2005年07月発行

特集 第58回日本臨床眼科学会講演集 (5)

学会原著

徳島大学眼科における内因性ぶどう膜炎の統計的観察

著者: 美馬彩1 賀島誠1 内藤毅1 塩田洋1

所属機関: 1徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部 視覚病態学分野

ページ範囲:P.1067 - P.1071

文献概要

目的:2003年までの3年間に受診した内因性ぶどう膜炎の種類と頻度を解析し,1991年までの9年間の状況と比較する。症例:最近3年間の148例,以前9年間の584例の内因性ぶどう膜炎初診患者を対象とした。結果:新来患者総数に占めるぶどう膜炎患者の比率は,最近3年間では1.95%,以前の9年間では1.78%であり,有意差はなかった。男女比は,最近3年間では1:1.4,以前の9年間では1:1.1で,有意差はなかった。病型分類はそれぞれ148例中64例(43.2%)と584例中306例(52.5%)で可能であった。64例の内訳は,サルコイドーシス14%,原田病12%,ベーチェット病6%であり,306例の内訳は,ベーチェット病19%,原田病12%,サルコイドーシス10%であった。結論:以前に比べ,最近ではべーチェット病が減少傾向にあり,サルコイドーシスが増加している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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